肌にハリを与える成分

加水分解コラーゲン

主たる原料:豚・魚加水分解コラーゲン

特徴:真皮内に70%含まれているコラーゲンタンパクを、酸やアルカリにより分解した物質が加水分解コラーゲンです。
加水分解したコラーゲンは、角層の奥まで浸透するため、皮膚内のコラーゲン合成を促進すると考えられており、肌の弾力や保湿力を高める効果が期待できます。
洗顔石鹸以外に、化粧水や美容液にも良く使われます。

加水分解エラスチン

主たる原料:豚・魚

特徴:エラスチンは真皮内でコラーゲンを支えているタンパク質で、主に肌の弾力をキープする役目があります。
加水分解エラスチンは、このエラスチンタンパクを酸やアルカリで分解・精製し、水に溶けやすくしたもので、肌の弾力を保つほか、皮膚を和らげる効果があります。

アスコルビン酸(誘導体)

主たる原料:植物・化学合成柑橘類

特徴:ビタミンCのことで、レモンやみかんなど柑橘類に多く含まれます。
美白作用や抗酸化作用に優れるほか、コラーゲンの産生促進効果があるため、肌にハリを与える効果も期待されます。
なお、純粋なビタミンCは熱や酸に弱く劣化しやすいので、ビタミンC誘導体(ビタミンCを他の物質とくっつけて劣化しにくくしたもの)が化粧品に良く配合されています。

プラセンタ

主たる原料:ブタ・ウマ

特徴:哺乳類の胎盤から採れる美容成分で、ミネラルや各種ビタミン・ペプチド・脂質など、美容・健康に有効な成分が豊富に含まれています。肌にハリを与えるエラスチンやコラーゲンを増やす効果が期待できるほか、美白成分として厚生労働省の認定も受けています。洗顔石鹸などの化粧品以外に、サプリメントなどにもよく利用されます。プラセンタの一般的な効果についてはこちらをご参照ください

リンデン(ボダイジュ)エキス(シナノキエキス)

主たる原料:菩提樹菩提樹

特徴:菩提樹(ボダイジュ)という植物の花または葉から採れるエキスで、収れん作用や血行促進作用のあるフラボノイドが豊富に含まれる成分です。
ヨーロッパでは、入浴剤として冷え改善や関節痛の軽減目的で使われています。

シラカバエキス

主たる原料:白樺白樺

特徴:白樺の木の樹皮、樹木部、葉から抽出されるエキス。
タンニンやフラボノイド、ビタミンC、ミネラルやアミノ酸を含み、殺菌作用や利尿作用、血行促進作用、収れん作用があります。また、水々しい肌(角質層)をつくる効果も確認されています。

ツボクサエキス

主たる原料:ツボクサツボクサ

特徴:セリ科に属するハーブの一種、ツボクサから抽出されたエキス。
洗顔石鹸などに配合した場合は、抗ニキビ作用や代謝促進作用、コラーゲンやエラスチンの再生作用が期待できます。

コポリマー(メタクリル酸グリセリルアミドエチル / メタクリル酸ステアリル)

主たる原料:化学合成品

特徴:皮膚や毛髪の表面を改善する効果があり、石鹸やシャンプー、ボディソープによく配合されています。
人体に含まれる保湿成分「セラミド」と同じようなかたちをしているため、保湿にも有効です。

アスタキサンチン

主たる原料:エビ・カニ・藻類カニ

特徴:ビタミンAのもとになるベータカロチンと構造が似ており、ビタミンAと同じような働きをします。
紫外線による酸化ダメージから皮膚を守ることでシワやタルミを予防します。
ただし、原料に甲殻類を使用したものがあるため、アレルギー体質の人は注意が必要な成分。